DIY!自作キャンプ用折りたたみローテーブルをワンタッチで展開できるように改造する
2018/09/07
今回は、以前作った 自作キャンプ用ローテーブル をワンタッチで開閉出来るように改造しよう!
と言う記事になります。
自作キャンプ用折りたたみローテーブルをワンタッチ展開に改造する
目 次
そもそも、何でこんな改造をすることになったかと言いますと、、、うちの嫁が、
「このローテーブル、いちいち組み立てるの面倒だよね。簡単にワンタッチで組み立てられるようにしてよ」
と、キャンプ場で文句タラタラ だったため、ケッ!と思っての一念奮起です。
さて、というわけで、どのようにするか考えます。
もともと、天板は 市販で売っていたヒノキのスノコ を転用して使っていたわけですが、この天板から設計していくしかありません。
次に、ローテーブルをワンタッチで展開する折りたたみ式にするのは、決して難しいことではありません。
よくある、折りたたみイスと同じような機構 にすればよいだけですからね。
しかし、このローテーブルには 2段目の棚がある んですね。そして、この2段目の棚がとても便利! なので、絶対にこれを装備したままでの折りたたみ機構にしたいわけです。
というわけで、チョッと頭をひねって、設計してみました。こんな感じです。
一応、図面上はこれでいけるのでは?と思っています。
何が一番大事かって、折りたたみの場合は、
- 折りたたまれているとき
- 展開した時
- 展開するまでの過程
で、部材同士が干渉しないようにする、というのが難しいんですね。特に部材数が多くなればなるほど。。。
今回は部材は
- 脚-外側
- 脚-内側
- 天板
- 棚板
の4つの部材が複雑に稼動しますので、注意が必要です。とは言っても、時間をかけてゆっくり考えればいいだけなんですけど。笑
ホームセンターで木材を買ってくる
今回はホームセンターで買った木材を、カットサービスで全て切ってもらいました!ちょっとしたことですが、かなり楽チンです。
というのも、、、最近いつも木材を買いに行く近所のコーナンで「カットサービス10カットまで無料」という、何とも太っ腹なサービスが展開されていたからです! ありがたいですよね~!木材切るのも案外疲れますからね~。
木材を買ったあと、切る寸法を店員さんに伝えたら、あとは30分ほど待って終了です。
一応、今回買った材料は、
- スノコ部分に杉の荒材
- スノコを支える梁部分にホワイトウッド
なので、荒材の方はサンディングが必要です。
ホワイトウッドはあらかじめプレーナーがけ(自動かんな機がけ)がされているので既にすべすべです。ただ、このホワイトウッド、杉と比べて比重が高かったようで、何気に結構重さがあります。。。なので、やっぱり杉の荒材にしておけば良かったかなあ・・・ と完成後に若干後悔する事になるんですねぇ。。。泣
さて、天板スノコ部分のサンディングは確かに大変ですが、サンディングだけで済むので良しとしましょう。笑
本当は、このサンディングは、切る前の長モノの段階でやった方が一気にたくさんのエリアを処理出来ますから楽なのですが、さすがにサンディングをした後に持ってきて「無料カットお願いします!!!」とは言えませんので、これは仕方ないですね。笑
天板材をカンナ掛け & サンディングする
天板材のスノコ部分は今回、45*15の半貫と呼ばれる木材です。ちなみに、貫材は90*15です。これをオービタルサンダーでサンディングしていきます。
カンナの便利さに驚愕する!!!
次に、天板の上側の角を今回は、かんな で角を落としていきます。実は最近、この かんなを買った のですが、これメチャクチャ便利です!
一般的な2枚刃のかんなです。DIYでは大きいカンナではなくて、上記くらいのサイズの 若干小さめのもの の方が軽くて取り回しも楽ですし、便利かなと思います。
使い方が難しいんじゃないの?
と私も当初は思っていましたが、慣れると全然簡単です。刃を出す幅 さえちゃんと見てあげれば、きれいにサクサクと削れます。
これで、角を落とすのですが、3回位削るだけ で、かなり角が落ちます。たくさん落としたいときは、サンディングで角を落とすよりも楽で早いんですね。
なので、まずは、カンナで角を落として、仕上げでサンディングする、と言うのが楽なんですね。
上の図では、1段階目を「カンナで落とす」としていますが、丸くする半径が大きい場合は、手ノコで落としてしまったほうが楽な場合もあるので、状況に応じて判断するのが良いと思います。
そして、今回はあまり大きく角を落とさないので、上記の1つ目の段階(カンナ) → サンドペーパー で終わりにしています。
次に、天板の上側になる部分だけは、400番のサンドペーパーで軽くサンディングしてあげます。これだけで、肌さわりはメチャクチャ滑らかになります。
ストッパーの木材をカンナで丸くしてみる
あんまりカンナが面白いので、ストッパー部分の木材の角を、カンナで丸くしてみる ことにしました。シャカッシャカッと、さくさくカンナ掛けしてやると、3分もしないで角が落ちていきます!
一応、円状にケガキしてあげてからやらないと、キレイな丸を作りにくいので、ケガキはしてあげました。
最後に角は、400番のサンドペーパーで数回サンディングしてあげて終了です。
なかなかな丸さですよね。笑
これまで ディスクグラインダー+多羽根ディスク でやっていましたが、こちらのほうが、準備も要りませんので手軽ですし、何よりも 音の近所迷惑がありません から、今後は多用する予感です。笑
もちろん、音などの心配が無い環境なら、ディスクグラインダー+多羽根ディスク の方が、早くてキレイにできると思いますし、何よりも、仕上がりのキメ細かさは、遥かに上だと思います。
ディスクは ♯200番程度 のが1つあれば、どうにかなるとは思いますが、可能なら
- ♯100番前後
- ♯200番前後
- ♯400番前後
と3種類あると、かなり色々な状況に対応できると思います。
天板材を塗装する
天板がスノコ状でもあるので、先に組み立ててしまうと、すき間部分が塗装できませんので、今回は組み立て前に塗装してしまおうと思います。
既にある脚部分が、いつものワトコオイルのミディアムウォールナット色なので、同じ色で塗っていきます。
ウェスで余分なオイルを拭き取った後、2度塗りをして乾かしてあげます。
ワトコオイルの詳しい塗り方はこちら。
天板を組み立てる
天板作成の最後の仕上げ「組み立て」に入ります。
組み立てはスリムビスで打っていくだけですから、部屋の中で出来ますので楽ですね。
これで天板は出来上がりです~!
裏はこんな感じです。ストッパー部分は ビス+木工用ボンド でガッチリととめています。
既存の脚に既存の棚板を丁番で取り付け&組み立てる
あとは、既存の脚に既存の棚板を、設計図通りの位置に丁番で取り付けます。
そして、これを天板にボルトで留めて組み立てて、完成です!
自作キャンプ用折りたたみローテーブル(ワンタッチで展開)の完成
見た目は、前よりも天板スノコの幅が狭くなったので、少しカッコよくなりましたね。笑
あと、天板広さも少し広くなっています。
天板の端に持ち運びのための取っ手も付けたので持ち運びも楽ですね。
開いた状態での脚周りのパッと見は、改造する前とほとんど変わりありません。ちゃんと2段目も装備されています。
そして、肝心のワンタッチで展開したり折りたたんだりできる構造 ですが、、、思惑通り、変な干渉も無く開閉できました!
これが開閉の動画です。↓
正直、今回は うまく展開できるか心配なところもあった のですが、うまくいって良かったです~!
スタック時も前よりも薄くなりましたので、なかなか便利になりました。
ひとつ気になることがあるとすれば、当初も記事に書きましたが「天板スノコのパイン材が重い」と言う点です。重いということは密度が高いので、硬さにもつながるので丈夫で良いのですが、こういったポータブル家具の場合は、軽さも正義なので、迷いどころです。。。
杉材の野地板(t12くらい)のもので作れば、軽くてそこそこの強度ということで、バランスが良かった気もしますね。次回チャンスがあったら、そちらも試してみたいところです。
また、パイン材は、杉材と比べて、ワトコオイルの色が入りにくい、と言う気がしました。
ですので、ワトコオイルを使用した上で、濃い目の色に塗装したい場合は、2度塗りをするか、ダークウォールナット色 にするか、より濃い目の エボニー色 にするのが良いと思います。
追記 取っ手を丸く加工&フック増設
取っ手ですから手に優しいようにと、のちのち、カンナとサンディングで丸く加工しておきました。
もちろん、その後、再度、塗装もしておきました。
次に、テーブルの取っ手内側には、フック2ヵ所(ヨートー)を設置しているんですが、これは基本的に 車のキーを引っ掛けておく ために付けました。
キャンプ場で、ポケットからキーがポロット落ちて無くしてしまおうものなら大変ですからね。
先日、バン友達とキャンプに行ったとき、その話をしたら、み~んなキーを引っ掛けて、フックが足りない足りない。笑
なんで増設することにしました!
4つ増設です!なので、既存の2つと合わせて、合計6個のフック!
これで足りないことは無いでしょう。。。
自作品の良さは、今回のように思い立ったら改良を重ねることが出来るってことですね!
今後も、より使いやすいように改良を重ねて行こうと思います~!
< 追 記 >
改造しました自作キャンプ用ローテーブルの設計図も、これまでの自作品同様に、ある程度わかりやすく作り直しまして、販売を開始いたしました。
→ キャンプ用ローテーブル(ワンタッチで展開)の設計図
ヤフオクアプリはこちらからどうぞ。
→ ヤフオク!アプリ
是非チャレンジしてみてくださいね!
DIYのための道具の種類や使い方、選び方はこれを読め!
「これを読め!」などと偉そうに書いていますが、実際、読んで損は無い記事です。笑
何だかんだ言っても、DIYは、結局、腕なんかよりも
- 計画(設計図)
- 道具
- やる気
で、成功するかどうかの 9割 が決まってきます。これは絶対です。
DIYの記事もいくつかアップしてきてはいますが、その記事の中でも「様々な豆知識や忘れがちな大事だと思う事」を書いてきているつもりですが、それよりも、もっと基本的で大切な事をまとめている ので、まずは一度目を通すことをオススメしておきます。