DIY!2×4材と1×4材で大型木製棚を自作する
2017/09/12
前回記事まででも書きましたとおり、このたび、私達夫婦は 引越しをしたわけなんですが、その一環での「据え置き家具をいくつか自作しようか」の第3弾 です。
今回は何かといいますと、、、引越しに際して、これまで劇的な量にふくれあがっていた キャンプ道具や工具・塗料などをキレイに収納する棚が欲しいね!ってことになったんですね。
というわけで、最も収納力が増す間取りレイアウトを図面に起こしてから、そこにハマる ちょうど良いサイズの収納棚 を自作することにしました~。
大型の木製棚を自作する
目 次
私が自作するとなれば、当然木製です。
時には鉄なども取り入れて、カッコいいアイアンラック なども作ってみたいのですが、なんせ、「溶接」のハードルが高すぎて、まだまだ手が出せません。。。
今回は、常設の家具ですので、いつもの杉の荒材ではなく、前回の 木製洗濯機ラックを自作する 同様に、既に表面処理が施されている「2×4材 系統」で作ろうと思います。
ここで一応、ちまたでよく聞く、
2×4材とは何か?
について、軽く書いておこうと思います。
よく2×4材(ツーバーフォーざい)と言う名前は聞くと思いますし、よくホームセンターでも見かけますよね。
これって何かと言いますと、簡単に言えば「住宅建築の一般的構造材」と思ってくれれば良いと思います。そもそも、この「2×4」というのは住宅建築において「2×4工法」と言いますように、建築構造の方式の1つです。
ちなみに、2×4工法と言うのは「2インチ×4インチの木材を枠組みにして、そこにいわゆるベニヤ板を貼り付けることで剛性を確保し、床、壁、屋根などを組み上げる建築工法」をいいます。
本来は、名前の通りのサイズなのですが、乾燥させる段階で木材のサイズが変化するため、実際には 厚さが1.5インチ×巾が3.5インチ程度 となっています。
で、このツーバイ材と言うのは、2×4だけでなく、インチ次第で様々な種類があります。
名 前 | サイズ(mm) |
1×2 材 | 19×38 |
1×4 材 | 19×89 |
1×6 材 | 19×140 |
2×2 材 | 38×38 |
2×4 材 | 38×89 |
2×6 材 | 38×140 |
2×8 材 | 38×184 |
2×10 材 | 38×235 |
とまあこんな感じです。もちろん、これ以外にも、1×8 材や、1×10 材などもあります。単に断面のサイズを表しているだけ ですからね。
で、これらを総称して「ワンバイ材」とか「ツーバイ材」なんて呼んだりもします。
ウンチクはこの程度にしまして、このツーバイ材、そのまま現場で使えるためなのか、既に表面がある程度キレイにかんな掛けされていて、そこそこすべすべで滑らかなんです。
なので、いつもの杉の荒材でやるような サンディング という大変面倒な工程がだいぶ省けるんですね!最高です!笑
ならいつもツーバイ材使えばいいじゃない!
と言う人もいると思います。確かにその通りです。でも、杉の荒材はこの ツーバイ材に比べて半額以下 とメチャクチャ安いんです!それに 風合いも良い! なのでやっぱ、私にとっては杉の荒材は特別なんですねえ。用途やサイズに応じて使い分けるのがGOODですね。
さて、このツーバイ材、長さは1820mmのものが一般的にホームセンターに売られているサイズです。なので、これをベースに計画していきます。なるべく端材が出ないよう、計画していきます。
自作木製棚の設計図を作る
今回はキャンプ道具など、結構重いものも載せますので、ある程度のガッチリ感で計画しました。
- 柱:2×4材
- 梁、幕板:1×4材
- 棚板:t=9 OSB合板
です。当初は、梁も2×4材と思いましたが、それはやりすぎな上、重くなりすぎるかな?ということで 1×4材 にしました。
棚板は OSB合板 と言うものを使っています。↓
OSB合板とは、木のチップを集めて固めて作った板で、強度のバラつきの少ない合板の一種です。私は自作の工具箱の面材で使ったことがあります。見た目も何だかオシャレなんですよね。
前回の 木製洗濯機ラックを自作する でも使いましたね。
今回も、いつのものような「折りたたみ機構」などが無い、かなりシンプルなものなので、材料切り出しの為の設計図を公開しておこうと思います。
ダウンロードはこちら → 自作木製棚の設計図
組み立て方や、材の配置は、図面よりも写真を見てもらったほうがわかりやすく、間違えないと思うので、写真と後に載せる拡大平面図を参考にしてもらえればと思います。
- 中間の棚の位置(高さ)は好きに設定して下さい。
- 最下段に棚は設定していません。設置したい方は「幕板2枚と棚板1枚」を増やしてください。
1×4材、2×4材を買って材料を切り出す
今回は 出来上がりが大型製品 になるので、ホームセンターで組み上げてしまうと、持って帰るのが至難の業ですので、ホームセンターでは材料を切り出すところまで としておいたほうが無難ですね。私は前回同様、自分のマンションの共用部で切らせていただきました。笑 もちろん、掃除はきちんとしています!
切断面のサンディングが必要であれば、あらかじめやっておきます。OSB合板の表面や角や木口部分も、少しサンディングしてやるだけで、かなり滑らかになるのでオススメです。
それにしても、今回は2セット作る予定 なので、結構な材の量です。ちなみに2セット目は 棚板や幕板の設定が違います。
前回の DIY作業用のウマ(作業台)を自作する でも書きましたが、本来、木材を切る時に重ね切りするのは、素人の場合オススメできません。ただ、今回はあまりに部材数が多いので、
- しっかりクランプ止めする
- 切断方向にもしっかりケガキをする
- 1枚切り落とす毎に曲がっていないかチェック
をすることで、重ね切りをすることにしました。ここまで徹底すると、切った部材の長さに狂いが生じることはあまりありませんでした。でも、やっぱりオススメではありませんので、なるべく1枚1枚切った方がよいです。汗
何とか切り出し終わりました。なかなかキツかったですね~。泣
自作大型木製棚を組み立てる
あとは、切り出した材料をスリムビスで組み上げるだけですので、スペースさえあれば、部屋の中でも作業を進めることができます。あまりにも材料が多い時は、組み立ての時にわからなくならないように、切り出した材の木口に鉛筆でナンバーなどを書いておくと後で間違えにくいです。
今回の組み上げ手順は、前回の洗濯機ラックのように、先に梁と棚板を接続させてしまってからでも良かったのですが、なんせ、全体のサイズがデカイ上に、骨組みだけでもなかなかの重量になるので、ちょっと変えて、
- 柱材と梁材をビス止め
- 組みあがった「柱梁材」に幕板をビス止めして骨組の完成
- 出来上がった骨組みに棚板をはめ込んでビス止めする
と言う手順で進めてみようと思います。まあ、これが本来、普通の手順なんだと思います。
まずは1番の工程です。柱と梁だけが組みあがりました。
※ 実は、最下段の梁と幕板は、設計図とは変えて、地面から10cmほど上げた場所に設置することにしました。
~ 拡大平面図 ~
次に幕板を設置して、どんどん立体的な形にしていきます。
骨組が組みあがりました。上棟です。笑 ここまで来ると、ゴールもすぐそこですね。
あとは棚板を設置して終わりですね。棚板は、幕板と梁の上に乗せる感じで配置します。そしてビス止めですね。OSB合板の棚板正面の角は、キッチリとサンディングして、引っかかったりしないよう、すべすべさせておきました。そして、、、
出来上がりましたー!
一番下の段に棚板を設定しなかった理由は、実は 折りたたみテーブル類を立てかけて収納するため なんです。
拡大写真はこんな感じです。
木の質感がイイ感じですね~! 幕板の設置のお陰で全体が締まって見えます。4本の柱の下には、屋内で動かすときにスムースに滑るように、家具滑り用フェルトを貼り付けました。
こだわるならば、棚板の OSB合板の木口が正面から見えないような納まり を考えるべきなんですが、まあ裏方の収納棚ですので、そこは 施工性とコストを優先 させました~!
塗装については、今回は裏方での収納でしかないので、現状は無塗装で設置することにします。今後、嫁が塗りたいと言い出したら任せようと思いま~す。
まとめ
ちなみに、今回のこのDIY製品、材料とビスの値段を合わせても、合計4000円弱/個 です。このサイズともなると、安い家具屋さんで買う木製棚よりも断然安いですよね!
結構簡単に、そしてリーズナブルに、その上かなり頑強に、出来ますのでとてもオススメです。重そうに見えますが、真ん中あたりの棚の間に入り込んでバランスの良いところを持ったところ、私1人でもなんてことなく持ち上げて運ぶことができました。
もし良かったら、ぜひ設計図をダウンロードして作ってみてくださいね~!
DIYのための道具の種類や使い方、選び方はこれを読め!
「これを読め!」などと偉そうに書いていますが、実際、読んで損は無い記事です。笑
何だかんだ言っても、DIYは、結局、腕なんかよりも
- 計画(設計図)
- 道具
- やる気
で、成功するかどうかの 9割 が決まってきます。これは絶対です。
DIYの記事もいくつかアップしてきてはいますが、その記事の中でも「様々な豆知識や忘れがちな大事だと思う事」を書いてきているつもりですが、それよりも、もっと基本的で大切な事をまとめている ので、まずは一度目を通すことをオススメしておきます。